お役立ち情報
2025.07.10
介護について考えてみませんか
親の介護は、ある日突然やってくる
── 今から始める「介護」の備えとは?
「介護なんて、まだまだ先の話」
でも、現実は思ったより早く訪れます。
たとえば、厚生労働省のデータによると、要介護認定を受けた人のうち約3割が75歳未満(※1)です。現在の平均寿命は、男性81.05歳、女性87.09歳(※2)。親が70代に差し掛かれば、いつ介護が始まっても不思議ではありません。
実際、「親の介護が始まった年齢」の平均は、子どもがちょうど30代後半〜40代前半という調査もあります(※3)。この時期は仕事や子育てが忙しく、家庭でも職場でも責任が重くなる時期。そこに介護が加わると、心身ともに大きな負担になります。
さらに注目すべきは、家族による在宅介護が全体の7割を占めている(※4)という現実。多くの場合、介護は突然始まり、家族が担うことになります。
今、考えておくことの大切さ
「備えがあるかどうか」で、介護が始まったときの選択肢や負担は大きく変わります。
- どんな支援制度があるか?
- 介護保険はどこまで使えるのか?
- 親の希望や資産状況はどうなっているのか?
- 自分自身が仕事と介護を両立できる環境にあるか?
今のうちに、少しずつ情報を集め、家族で話し合っておくことが、将来の「安心」につながります。
介護保険って、今の自分に関係あるの?
若い世代にとって、「介護」という言葉は、まだ遠い未来のことのように感じるかもしれません。でも実は、介護保険は自分の将来だけでなく、親のことを考える年代である私たちにとっても、すでに身近な制度なのです。
介護保険が必要な理由
- 親の介護が突然始まることも
ある日突然、親が転倒して入院。その後、退院してもひとりで暮らすのが難しくなった――そんなケースは少なくありません。介護保険を利用することで、デイサービスや訪問介護、福祉用具のレンタルなどが受けられ、家族の負担を減らすことができます。 - 自分自身の将来にも関係する
40歳になると、実は介護保険料を支払い始めています。これは、将来自分自身が介護を受ける立場になったときに備える制度でもあります。長生きする時代だからこそ、「もしも」に備える意識が必要です。 - 家族の生活を守るセーフティネット
介護が始まると、仕事を続けられなくなる人もいます。経済的にも精神的にも大きな負担になりかねません。介護保険があることで、必要な支援を受けられ、家族の暮らしを守ることにつながります。
まとめ
介護保険は、「いつか必要になるかも」ではなく、**「そろそろ知っておくべき制度」**です。自分や家族を守るために、今のうちから介護保険の仕組みや使い方を理解しておくことが、これからの安心につながります。
出典
※1:厚生労働省「介護保険事業状況報告(年報)2022年度」
https://www.mhlw.go.jp/topics/kaigo/osirase/jigyo/m22/index.html
※2:厚生労働省「令和4年簡易生命表」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life22/index.html
※3:公益財団法人生命保険文化センター「生命保険に関する全国実態調査(令和3年度)」
https://www.jili.or.jp/research/statistics/life.html
※4:内閣府「令和5年版 高齢社会白書」
https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/index-w.html
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